【マウリッツハイス展の終了によせて】来年のニューヨーク、フリックコレクションでのマウリッツ巡回

*FBの情報の改定版です。

Rembrandt in the Frick Collection, in order to prepare the future Mauritshuis show at the museum.

マウリッツハイス展@神戸市立博物館はもうじき終了。去年はこの展覧会を通じて様々なことが発生しました。
公式ガイドブックのちょっとしたお手伝いをさせていただいたりしましたが:
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%9E%E3%82%A6%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%84%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%82%B9%E7%BE%8E%E8%A1%93%E9%A4%A8%E5%B1%95-%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF-AERA%E3%83%A0%E3%83%83%E3%82%AF-%E6%9C%9D%E6%97%A5%E6%96%B0%E8%81%9E%E5%87%BA%E7%89%88/dp/4022744502

それとともに、アルファ・アートブロガー(というべきでしょうね)のtakさんのブログに、「マウリッツハイスへの「裏」道」という小文を寄せさせていただきました。
「マウリッツハイスへの道」Vol.10 | 青い日記帳

この展覧会に対し、私はツイッター上などでは、あまり好意的な意見を記述していませんでした。一言でいえば、「フェルメールしか来てないのか?」という印象しか、あの展覧会の宣伝広報では感じられなかったからです。
レンブラントが6点来ているのに、フェルメールのことしか言及されない展覧会って一体なんなんだよ。そんなんだったらあの最後の自画像もってきちゃいけないよ。神殿奉献なんてもったいない。とすら思ったくらい。
もちろん、関係者がこの展覧会にむけて傾けたエネルギーは相当のものだったろうし、だからこそ、商業的には成功になっているのだと推察します。あれで「成功」でなかったら、何が成功なんだ、という話になりますし。
*それに、最近は「マネージメント」なる領域に足を突っ込んでいるので、ますます単純に文句をいうわけにはいかなくなっては来ているのですが…

とはいえ、17世紀オランダ美術には、いよいよフェルメール以外の画家は、イベント的には使えないものになってしまったのでは、と疑心暗鬼になります。
いやー、知ってる人は知ってるだろうけど、ホーホストラーテン、いいですよ?どうですか?

という暗い話はさておいて、マウリッツがらみで気になっているのは、日本巡回の「あと」の話。この展覧会は日本巡回のあとは、アメリカに3会場巡ります。その3会場目、すなわちマウリッツハイス・ツアーの最後を飾るのが、ニューヨークのフリック・コレクションでの展覧会。マウリッツからの点数はかなり少なくなるらしいけれど、そもそもフリックにあるコレクションとマウリッツハイスの名作との「出会い」こそが、このツアーの最大に面白いところ。
という訳で、予習編というわけではないけれど、フリックにある「レンブラント」がらみの作品一覧を挙げてみました。(というか単に検索しただけ。)
http://collections.frick.org/view/people/asitem/search@/0?t%3Astate%3Aflow=d83a68d2-32f9-4e55-98ad-b15f47989834
フリックの晩年の自画像と、マウリッツの最晩年の自画像が並ぶってのは、おいしい。実にオイシイ。

で、フェルメール・ファン的にはこちらの情報が重要かと思います。
http://collections.frick.org/view/people/asitem/items@null:174/0?t%3Astate%3Aflow=5c41f2c1-9adc-46a0-8846-1566639da04d

ああ、ニューヨークにいきたいですよこの時期に。だれかいかがですか?仕事しまっせ(って…何を…)