【展覧会】 東京国立博物館140周年特集陳列 グラスゴーから来た西洋画―博物館草創期の国際交流1

*FB記事の再掲:
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1571

東京国立博物館140周年特集陳列 グラスゴーから来た西洋画―博物館草創期の国際交流1
本館 特別1室 2012年11月13日(火) 〜 2012年12月24日(月)

まだ拝見していないが、日本における西洋美術受容の興味深い事例として必見か。
これに関する研究は:
http://peter.t-junshin.ac.jp/jhkweb_JPN/service/b_detail.asp?RGTN=46004191
にある、小林頼子先生の「東京国立博物館所蔵の西洋絵画 −グラスゴー博物館寄贈にかかる23点」
http://peter.t-junshin.ac.jp/jhkweb_JPN/service/contents.asp?MAINKEY=2+46004191&SID&RTNRECNUM=0&VID&VOLRECNUM=0&WORD
が基礎中の基礎文献です。

オランダ派的には、ホーホストラーテン(!!!!)やらネッチェル、クリスティアン・ディートリヒが入っている点が面白い。


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以下はウェブサイトより。

東京国立博物館の草創期である明治時代初期、当館の前身である博物局は殖産興業政策の一翼を担い、博覧会などを通じて産業の発展に携わるとともに、各地から品物や標本を集めました。こうした活動の一環である英国グラスゴー博物館との物品交換事業について、明治13年(1880)に寄贈された絵画を中心に紹介します。

日本からは明治11年(1878)に産業見本として工芸品などが贈られ、グラスゴー博物館からは石版印刷画などの産業見本に加えて油彩画が寄贈されました。石版印刷は今日のオフセット印刷の源流にあたる平版印刷術で、当時の日本でも紙幣印刷などに使われていました。

寄贈された油彩画はグラスゴーの実業家が収集したものです。風景画が多く含まれている点には、収集された18世紀後半から19世紀当時、17世紀オランダ風景画やフランスのクロード・ロランによる理想風景が愛好された様子が反映されています。スコットランドやイギリスにゆかりのある主題の絵画も含まれています。これらの油彩画については、東京藝術大学保存修復油画研究室との共同調査により、順次光学調査がすすめられています。

普段展示される機会の少ない西洋画を通して、歴史のなかの博物館を感じていただけたらと思います。

この特集陳列では、額縁を修理する費用の一部として、館内設置の募金箱にお寄せいただきましたご芳志から159,830円を使用させていただきました。皆様のご協力に御礼申しあげます。


担当研究員の一言
ジャコバイト、理想風景、聖書、ブランコ、羊、タータンチェックウイスキーシェイクスピア、勇気・・・このなかに「ん?」と思うことばがあったら、ぜひ本館特別1室にお立ち寄りください。/遠藤楽子